みなさん
久しぶりの書き込みです。
事務局 畦地です。
 
今回の日曜市、台風11号の影響で中止させていただきました。
海辺の日曜市が始まったころ、まだ今の場所で開催していなかった頃、大雨のため中止したことがありますが、それ以来4年ぶりくらいの中止でしょうか・・・
残念ですが仕方ありません。
 
さて、以下は私のフェイスブックネタですが、環境と人間を考える上で非常に参考になる内容なので転載させていただきます。
 
皆様に台風被害がないことを祈ります。
 
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河川工学の専門家
大熊孝さん
http://niigata-mizubenokai.org/kawakouza
がこう言ってる。
 
 
「私が河川工学の専門書で習った川の定義は、『河川とは、地表面に落下した雨や雪などの天水が集まり、海や湖などに注ぐ流れの筋(水路)などと、その流水とを含めた総称である。』というもので、水循環は認識されているが、川に土砂が流れたり、生物が生息したりしていること、さらに川沿いに人々が文化を築くことが意識されていない。川を水循環だけでとらえると、コンクリート護岸やダムを否定的にとらえる必要ななく、川を痛める行為に良心の呵責を感じないでいられる。」
 
そういう大熊さんが、内山節さんの哲学に触れ、2008年の定年退官最終講義では学生に川の定義を次のように教えている。
 
「川とは、海と山を双方に繋ぐ、地球における物質循環の重要な担い手であるとともに、人にとって身近な自然で、恵みと災害という矛盾の中に、ゆっくりと時間をかけて、人の”からだ”と”こころ”をつくり、地域文化を育んできた存在である。」

以上は今月から配本となった「内山節著作集」の月報からの引用である。
 
定義が変われば、アプローチの仕方が変わる。
大熊さんの教え子たちが、人間無視の河川工学から転換を図ってくれるのだろう。
 
 
ちなみに大熊孝さんは、ドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」の製作委員会代表である。(昨年渋谷で見たばかりので結構記憶に残っている。)
 
阿賀に生きる
http://kasamafilm.com/aga/
 
 
接近中の台風11号
洪水があるかもしれない。
洪水があっても、人がいなければ水害はない。
人が生きているからこそ水害となる。
だからこそ、水害から命を守るために、大熊さんの定義は重要なのだと思う。